Bananatex®:環境に与える影響を最小限にするバナナ由来の繊維

クルエルティフリーなだけでなく、環境にもプラスの影響を与える素材イノベーションを開発するという私たちのミッションを継続するため、世界初の生分解性(biodegradable)*、ヴィーガンの革新素材であるバナナテックス®(Bananatex®)と提携し、私たちのサーキュラーかつネイチャー ポジティブな価値観を完全に体現しています。

バナナテックス®とは?

バナナテックス®は、2018年10月に発表されたバナナ植物だけを原材料とする、耐久性および生分解性に優れたプラスチックフリーの世界初のテクニカルファブリックです。フィリピンの自然なるエコシステムで栽培され、地元の農民とコミュニティーを支えながら、森林再生に積極的に貢献します。


この先駆的な素材革新は、100%自然由来でプラスチックフリーのヴィーガン素材です。ブランドのアイコニックな「キノコの森(Fungi Forest)」トワルドジュイ柄を刺繍した、タイムレスな「ステラ ロゴ(Stella Logo)」トートバッグで発表されました。バナナテックス®は、農薬や肥料を一切必要とすることなく自給自足的に栽培されたアバカバナナ植物の繊維が原料となっています。

バナナテックス®は、どのようにして作られるのか?

バナナテックス®は、人々や、仲間の生きものたち、地球に害を与えないコレクションやアイテムの生産に取り組んでいる、ステラ マッカートニーの価値観とビジョンに完全に一致した素材イノベーションです。


現地の生態系に豊富に存在するアバカは、1株あたり数本の茎を毎年収穫することができ、1年以内に完全に再生します。周囲の多様な生物の栄養源となりながら、その茎は糸に加工され、バナナテックス®繊維の主な供給源となります。

アバカの茎は張力が強く、耐久性に優れているため、プラスチックフリーで防水性を保ちながら、高級感のある上質なコットンのようなキャンバスに仕上げることができます。収穫されたアバカの葉は自然分解し、天然の肥料となります。

この生産方法によって、アバカバナナ植物は、地元の農民の生活を向上させながら、フィリピンの森林再生に積極的に貢献することができます。かつて単一栽培のヤシの木のプランテーションだった地域は、今では恵み豊かな生物多様が育まれています。


バナナテックス®は、長年にわたる広範な研究を経て開発され、環境や経済、社会の持続可能性のバランスを保ち、バナナ植物から作られた 100% 自然由来でプラスチックフリー、耐久性のある革新的な素材です。

バナナテックス®のコミットメントとは?

バナナテックス®は、責任を持って製造され、安全な循環型製品に与えられる世界最先端の基準であるCradle to Cradle Gold Certified®(クレイドル・トゥ・クレイドル・ゴールドレベル認証)を取得しています。この認定は、バナナテックス®が自然環境を保護し、ブランドが関わる地域社会を支援するというコミットメントを確認するものです。バナナテックス®は、パルプ、さらにペーパーに加工し直し、再び糸にすることもできる技術的な認証を受けています。バナナテックス®によると、工業条件下で堆肥化することができるほか、海洋環境(海水)においても生分解することができます。


オープンソースプロジェクトであるバナナテックス®は、合成素材や動物皮革に代わる、真に循環的で自然環境に配慮した代替素材です。ライフサイクルの最後には完全に生分解*されます。



バナナテックス®は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、どの目標をサポートしているのでしょうか?

  • 3. すべての人に健康と福祉を
  • 8. 働きがいも経済成長も
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を
  • 15. 陸の豊かさも守ろう



脚注



* ISO 14851: ‘Determination of the ultimate aerobic biodegradability of plastic materials in an aqueous medium. Method by measuring the oxygen demand in a closed respirometer’, state of April 2019, modified for marine conditions using a natural seawater inoculum. After 112 days of incubation, biodegradability accounted for 96.1 ± 3.6%. Test conditions are results are summarised in test report no. 19420/2-5, issued 19 July 2022 by ISEGA Forschungs und Untersuchungsgesilschaft mbH Aschaffenburg, Germany.