STELLA BY STELLA: The Winter 2022 runway show celebrated Frank Stella
「ステラとステラ(Stella by Stella)」と題された、ステラ マッカートニー2022年ウィンターコレクションは、アメリカを代表するアーティストであり、同世代の画家や彫刻家の中で最も大きな影響を持つアーティストのひとり、フランク ステラ(Frank Stella)を讃えます。歴史的なポンピドゥー センター(Centre Pompidou)を舞台に、ウェアラブルアートへと進化を遂げたモダンなクラシックアイテムが登場します。
友人やゲストには、フランク ステラの息子であるピーター ステラ、デイジー リドリー、エラ エムホフ、ジェシカ ワン、アビー コーエン、レオニー ハンネ、メリー リースト、オリビア ニール、ニア デニス、シーラ ヒックス、アントワーヌ アルノー、そして国際女性デーにちなんだステラのカスタムパンツスーツを着たミニーマウスが出席しました。
"メインストリートを見下ろす私の寝室の窓のひとつに絵を描いていました。そう、11月には七面鳥、数日後にはサンタクロース、そしてイースターにはマザーラビットが登場するのです。もしベネチアン ブラインドが開いていて、無軌道なトロリーバスのヘッドライトが七面鳥を縞模様に埋め尽くしていなかったら、私は母親に指導を受けながら幸せな具象画家になっていたかもしれないです。” ー フランク ステラ
1936年、マサチューセッツ州モールデンに生まれたフランク ステラの初期のキャリアは、クリーンな直線的構造とマットでブラシをかけた表面というミニマルな抽象主義で知られています。当時、ジャクソン ポロック(Jackson Pollock)やフランツ クラインズ(Franz Klines)が代表作家として主流となった抽象表現主義から脱却し、10年ごとに制作スタイルを刷新し続けています。
フランク ステラの探求は、ミクストメディアのコラージュからジオグラフィックな錯視やリトグラフのドローイングにまで、多岐にわたります。その後、マルチカラーの立体絵画や、エキセントリックなシェイプのメタリックな彫刻など、マキシマリズムへと発展していきます。
「ステラとステラ」は、Swan Engraving III(1982)、Ahab(1988)、Spectralia(1994)、Vシリーズなどの作品をモチーフに、フランク ステラの世界を生き生きと再現しました。マスキュリンなあからさまさとフェミニンなメイクアップトーンを組み合わせたナチュラルなカラーパレットに、予想外の色やプリントでエネルギーをプラスしています。
ステラ マッカートニーは、日中は作品制作に励み、夜には他のクリエイターたちと交流するというニューヨークのアートシーンにおけるフランク ステラの存在感からもインスピレーションを受けています。テクスチャーやカラートーンは、1970年代のモダニズム様式の家具から引用しています。
シェニール織りの「ステラ ロゴ(Stella Logo)」トートや、同系色のチェーンが特徴のリサイクルナイロン製のパファーバッグとして登場する「フレイム(Frayme)」は、このインテリアが着想となったデザインです。新たなモノグラムを配したショルダーバッグは、イタリアのワイナリーから回収されたブドウの搾りかすを原材料とした、革新的なヴィーガン グレープ レザーで作られています。
この植物由来の素材を様々な方法で取り入れた、ステラ マッカートニー史上最もサステナブルなスニーカーも登場。アイコニックなチェーンを同系色であしらった「エアスライド(Air Slide)」や、ヴィーガン素材のストレッチカウボーイブーツにもパファーシェイプが採用されています。フランク ステラのエキセントリックな作品にインスピレーションを受けたジュエリーが、アクセサリーコレクションを華やかに彩ります。
2022年ウィンター ランウェイ ショーを、戦争で被害を受けたウクライナの人々に捧げます。ステラ マッカートニーは、400万人のウクライナの人々─特に女性、子供、高齢者、家族への緊急危機支援を提供する公益財団法人CAREを支援いたしました。
平和を我らに─