全体の92%を責任ある素材で構成したこのコレクションは、ステラ マッカートニーにとって、最もサステナブルなウィンター コレクションです。ステラのシグネチャーであるサヴィル ロウ テーラリングは、肩幅を大きく取り、ウエストラインを絞った構造的でミニマルなシルエットがコレクションの初めに登場します。新たなピンストライプとジンジャーカラーで彩られたブリティッシュ チェックは、 責任を持って調達されたウールから作られたパワーショルダーのスカートスーツと、キャメルとブラックの2色で登場するダブルブレストコートにひねりを加えたベアドレスで展開されます。

ローカットで素肌がのぞくデザインのドレスに見られる、ロープのディテールとシルエットは、馬術や手綱の美しさを表現しています。アパルーサ(アメリカ原産のウマの品種)の持つ斑点模様から着想を得たジャカードや、アースカラーのファー フリー ファー（Fur Free Fur）、毛足の長い糸を用いたニットで表現されます。

家族の愛に想いを寄せるランウェイ コレクションは、ステラの姉メアリー マッカートニー(Mary McCartney)と、母リンダ マッカートニー(Linda McCartney)の馬の写真作品によるプリント アイテムで展開します。コンパクトなニットのポロとスカートのセットアップや、ファー フリー ファー ジャンパー、オーガニック素材のミニマルなスリップドレス、フォレスト フレンドリー ビスコースとウール混の素材のセットアップには、ピクセル化された馬たちの立ち上がる姿があしらわれています。

2023年サマー コレクションに登場した、2000年代ムードを表現する、リップスティックレッドやシルバーカラーのボディチェーンジュエリーが、テーラリングアイテムの下部や、ラダーパンツとして組み合わされています。スキニーパンツにはウエストラインにチェーンが施されています。環境再生型コットンデニムは、ネイビーのサヴィル ロウ テーラリングと組みあわせたデザインで登場します。

90年代のイギリスの若者たちやブリットポップ ミュージックカルチャーへのノスタルジーは、ブラックとレッドの再生ポリエステル糸を用いたジャカードのトラックスーツやゴールドの馬モチーフの刺繍を施したオーガニックコットンのラグビージャンパーに反映されています。

フェルトウールのクリーム色のクロップドジャケットや、ミニマルなベスト、ローライズのシガレットパンツなどまるでおもちゃの兵士を彷彿とさせるスーツには、ナポレオン ジャケットから着想を得た刺繍が施されています。ジャージー ドレスは、ロープで囲んだカットアウトのディテールが特徴で、イブニングウェアにエレガントさをもたらしています。ほかにも、シルバーのクリスタルメタルロープが素肌を囲うアイテムも展開します。

2023年ウィンターコレクションのキーアイテムである、アイコンバッグ「ファラベラ(Falabella)」は、マルチガルバニックチェーンでリフレッシュし、まるでジュエリーのような輝きを放ちます。ブラック、リップスティックレッド、クルエルティフリー(動物を犠牲にしない)に作られたポニー柄の「フレイム(Frayme)」や「Sウェーブ(S-Wave)」バッグはヴィーガン ラグジュアリーと、先駆的な素材革新と時代を超越したクラフツマンシップの調和を象徴しています。乗馬ブーツを連想させるシューズコレクションには、「ファラベラ」のアイコニックなチェーンをフィーチャーしたサイハイブーツや、リップスティックレッドやアパルーサ柄で登場したニーハイブーツが登場。メンズウェアが着想源のローファーにも「ファラベラ」チェーンがあしらわれいます。